50歳の私は、病棟では若手だった

50歳で倒れた私は、自分のことを十分おっさんだと思っていました。

会社でも若手ではありません。

体力だって20代とは比べものになりません。

だから、自分が「若い」と感じる場面など、もうありませんでした。


手術を終え、ACUで少しずつ意識がはっきりしてきた頃だったと思います。

看護師さんと話せるようになり、そこで初めて聞いた言葉があります。

「この病棟では若い方ですよ。」

最初は少し驚きました。

「え?私が若い?」

そんな感覚でした。


その後、一般病棟へ移りました。

そこでさらに実感しました。

周りには、自分より年上と思われる患者さんがたくさんいました。

50歳の私は、この病棟では若手だったのです。


周りと比べて若いということもあったのでしょう。

体力があると判断されたのか、記憶障害などもなかったからなのか、その理由は分かりません。

でも、自分では「まだまだACUにいるべき体調じゃないか」と思っていた頃に、一般病棟へ移ることになりました。


ACUでは、看護師さんが本当に手厚くサポートしてくれました。

何かあればすぐに来てくれる。

自分はベッドの上で横になっているだけでした。

ところが一般病棟は違います。

「できることは、自分でやる。」

当たり前のことなのですが、その頃の私にはそれが本当に大変でした。


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