病気になる前から、
「いつか犬を飼えたらいいね。」
そんな話を家族でしたことはありました。
でも、本気で飼おうとは思っていませんでした。
理由はいくつかあります。
お金もかかります。
世話もしなければなりません。
旅行だって自由には行けなくなります。
そして何より、
いつか必ず別れの日が来ます。
私はそれが怖かったのです。
だから犬は好きでしたが、
飼うことにはずっと慎重でした。
そんな考えが少し変わったのは、病気になってからでした。
退院後の私は、家で過ごす時間が増えました。
体力も十分ではありません。
以前のように自由に動けるわけでもありません。
だからゲームをすることが増えました。
ゲームは嫌いではありません。
むしろ楽しかったと思います。
でも、どこかで思っていました。
このままでいいのだろうか。
と。
ゲームをしている時間は楽しい。
でも何かが残るわけではありません。
少なくとも当時の私は、そう感じていました。
もう少し体を動かした方がいいのではないか。
散歩をした方がいいのではないか。
そんなことを考えるようになりました。
そして、
犬がいたらどうだろう。
と思ったのです。
癒やしになるかもしれない。
散歩をする理由にもなるかもしれない。
リハビリにもなるかもしれない。
病気になる前なら思わなかったかもしれません。
でも、あの頃の私には必要な存在に思えました。
こうして我が家では、
犬を迎える計画が少しずつ動き始めることになります。

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