初めての散歩

保育園にも慣れ、

いよいよ散歩デビューの日がやって来ました。


正直なところ、

その日の細かいことはあまり覚えていません。


でも覚えていることがあります。


近くの公園へ行ったことです。


そこにはたくさんの犬たちがいました。

そして飼い主さんたちもいました。


まだ小さな子犬だったのでしょう。

みなさんが、

「かわいい。」

「何か月ですか?」

そんなふうに声を掛けてくれました。


私は少しうれしかったのを覚えています。


保育園へ通っていたおかげか、

他の犬との挨拶もそれなりに上手にできていたように思います。


もちろん飼い主のひいき目かもしれません。


でも当時の私は、

少し誇らしい気持ちでした。


そして私には、

今でも忘れられない光景があります。


初めて階段を下りた時のことです。


子犬にとっては大きな段差だったのでしょう。


いきなり駆け下りたりはしません。


一段ずつ。


本当に一段ずつ。


よちよちと、

足元を確認しながら下りていくのです。


大丈夫かな。

落ちないかな。

そう思いながら見守っていました。


でも本人は真剣そのものです。


今思い出しても、

あの姿は本当にかわいかった。


何気ない出来事です。


でも私にとっては、

今でも心に残っている散歩の思い出の一つです。

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