VAC療法が始まっても、
すぐに傷が治るわけではありませんでした。
毎日傷口を洗い、
処置を受ける。
その繰り返しです。
「今日は良くなっていますね。」
そんな言葉を期待していましたが、
劇的に変わるものではありませんでした。
少しずつ。
本当に少しずつ。
傷は回復していきます。
病気になってから、
何度も感じたことがあります。
回復には、
近道がありません。
手術を受けても終わりではない。
退院しても終わりではない。
そのたびに、
また一歩ずつ前へ進むしかありませんでした。
焦る気持ちはありました。
でも、
傷は私の気持ちとは関係なく、
自分のペースで治っていきます。
だから私も、
焦ることをやめて、
そのペースに付き合うしかありませんでした。
振り返ると、
この時に学んだのは、
病気を治すことではなく、
回復を待つことだったのかもしれません。


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