障害者になって初めて知ったこと

障害者手帳を受け取った頃の私は、利用できる制度についてほとんど知りませんでした。

正直なところ、調べようとも思っていませんでした。


病気になったことを受け入れるだけで精一杯でした。

退院したとはいえ、体力も戻っていません。

まずは普通の生活に戻ることだけを考えていました。


そんな中で、少しずつ知ることになります。

地下鉄の割引。

都営バスの無料乗車。

様々な支援制度。


もちろん、それらの制度は以前から存在していました。

知らなかっただけです。

自分には関係ないと思っていたからです。


でも今は違います。

実際に利用する立場になりました。

そして初めて気付きました。

世の中には、障害を抱えながら生活している人を支える制度がたくさんあるということに。


病気になる前の私は、そういう制度を意識したことがありませんでした。

見えていなかったのです。

存在していたのに、自分には関係がないと思っていました。


障害者手帳を受け取ったことで、利用できる制度が増えた。

それは事実です。

でも、それ以上に大きかったのは、

今まで見えていなかった世界が少し見えるようになったことだったのかもしれません。


もっとも、その頃の私はまだ、その制度をうまく利用できていたわけではありません。

むしろ、少し戸惑っていました。

障害者として扱われることに、まだ慣れていなかったのです。

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