休職中に、車を買い替えました。
以前より大きく、値段も高い車です。
納車されてからは、駐車の練習をしたり、車内をきれいにしたり、必要な機器を取り付けたりしています。
新しい車に乗ることは、普通に楽しいです。
一方で、少し後ろめたい気持ちもあります。
休職して、会社から給料をもらっていない。
傷病手当金も、まだ支給されていません。
そんな時期に車を買ったことを会社の人が知ったら、どう思うだろう。
「休職中なのに、車を買って遊んでいる。」
そう思われるのではないかと考えてしまいます。
ただ、車を買い替えたいと思ったのには、理由がありました。
わが家では、基本的に私が運転します。
私は以前、急性大動脈解離で突然倒れました。
その経験があるからこそ、運転中に自分の身に何か起きる可能性を、以前より現実的に考えるようになりました。
万が一、運転中に意識を失ったり、正常に操作できなくなったりした時に、運転を支援し、安全に停車できる可能性を少しでも高めてくれる車にしたい。
それが、買い替えを考えた大きな理由の一つでした。
運転による疲れを減らしたいという思いもありました。
私は倒れて以来、体力がガクンと落ちました。
それまでは運動することが大好きで、体力だけには自信がありました。
ところが今は、長い距離を運転すると、以前より早く疲れを感じます。
軽自動車だから疲れるという単純な話ではないと思います。
それでも、車体の安定感や運転支援機能、座った時の姿勢などによって、負担を少しでも減らせる車にしたいと思いました。
そして、妻を乗せる車として、もう少し安全性を重視したいという気持ちもありました。
私にとっては妻ですが、仕事では多くの人に関わる責任を負っています。
家庭のことだけを考えていればよい立場ではなく、仕事を優先しなければならない場面もあるのだと思います。
そんな妻を私の運転する車に乗せている時、後ろから大型車に追突されたらどうなるだろう。
そんなことまで考えるようになりました。
もちろん、大きな車なら必ず助かるとは思っていません。
今回買った車でも、事故の種類や衝撃によっては守り切れないことがあります。
それでも、少しでもリスクを減らせる可能性があるなら、私はそちらを選びたいと思いました。
それが、妻に買い替えをお願いした理由でした。
見栄を張りたかったわけではありません。
高い車に乗っている自分を見せたかったわけでもありません。
自分が運転中に再び倒れるかもしれない。
以前より長距離運転で疲れやすくなった。
家族を乗せるなら、できる範囲で安全性を高めたい。
そして、これから愛犬と出かける機会も増やしたい。
いくつもの理由が重なって、車を買い替えました。
それでも、休職中に車を買ったという事実だけを切り取れば、ぜいたくをしているように見えるかもしれません。
理由を一つひとつ説明するのも、どこか言い訳のように感じます。
だから、会社の人にはあまり知られたくありません。
休職しているのに、新しい車に乗って出かけている。
その姿だけを見られるのが怖いのだと思います。
仕事のメールを開くことには強い抵抗があるのに、車のことなら何時間も調べられる。
機器の取り付け方を考えたり、コーティングを選んだりすることはできます。
だから余計に、
「これだけできるなら、仕事もできるのではないか。」
と、自分でも疑いたくなる時があります。
でも、車のことを考える時と、仕事のことを考える時では、自分の中で起きる反応が明らかに違います。
何が違うのかを、うまく説明することはできません。
新しい車を買ったことは、今のところ後悔していません。
安全性だけでなく、運転する楽しさもあります。
愛犬とどこへ行こうかと考える時間も増えました。
ただ、心から無邪気に喜べているわけでもありません。
自分と家族を守るために買い替えたのだと思う自分。
それでも、休職中にこんな車を買ってよかったのだろうかと思う自分。
今は、その両方がいます。


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