もう後戻りはできなかった

説明が終わると、

先生は手術の日程について話し始めました。


「この日に手術をしましょう。」


そんな流れだったと思います。


私には、

「少し考えさせてください。」

という選択肢はありませんでした。


もちろん、

本当に断れなかったわけではありません。


でも、

手術が必要だと分かっている以上、

受けるしかありません。


私は、

「お願いします。」

と答えました。


こうして、

手術の日程が決まりました。


急性大動脈解離で倒れた時は、

考える時間もありませんでした。


気が付けば手術でした。


でも今回は違います。


手術の日も分かっています。

入院の日も分かっています。


だからこそ、

その日が近づいてくることも分かってしまいます。


あの日を境に、

私の頭の中には、

「また手術だ。」

という思いがずっとありました。


もちろん不安でした。


でも、

もう決めたことです。


私は、

その日を迎えるしかありませんでした。

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