少しずつ、
体にも変化が出始めていました。
夜、眠れない日が増えてきました。
理由もなく、不安になることがありました。
仕事では、パソコンの画面を見ていると視野がぼやけるような感覚になり、集中力も長く続きません。
今まで普通にできていたことが、少しずつ難しくなっていったのです。
でも、その頃の私は、
それが心の不調だとは思っていませんでした。
立ちくらみがするのは、
心臓の手術をした影響だろう。
眠れないのは、
人工弁の音や創部のかゆみで目が覚めてしまうからだろう。
そう考えていました。
二度の大きな手術を受けたのです。
体にさまざまな変化が起きるのは当然だと思っていました。
だから私は、
すべて心臓の影響だと思っていたのです。
念のため、
ホルター心電図を24時間装着して検査も受けました。
でも、結果は問題ありませんでした。
そこで初めて、
メンタルクリニックを受診することになりました。
今振り返ると、
あの頃の私は、
心ではなく、体に原因を探していました。
まさか心が悲鳴を上げ始めているとは、
その時は思ってもいなかったのです。


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