診察室での処置を終えたあとも、
しばらくは外来で傷口を診てもらっていました。
「今日は大丈夫かな。」
診察のたびに、
少し緊張していたことを覚えています。
傷口を診てもらい、
問題がないことを確認する。
そんな外来が何度か続きました。
そしてある日、
先生から、
「もう大丈夫ですね。」
と言われました。
その言葉を聞いて、
ようやく安心することができました。
急性大動脈解離。
弓部大動脈瘤。
下行大動脈瘤。
創部感染。
振り返ると、
長い長い治療でした。
もちろん、
これからも定期的な検査は続きます。
でも、
ひとまず今回の治療は終わった。
そう思えたのは、
この時が初めてだったような気がします。
家に帰る途中、
久しぶりに少しだけ、
肩の力が抜けたことを覚えています。


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